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コラム NHK大河ドラマ天地人 兼続と独眼竜政宗

 東国の奥州(陸奥の国)を席巻した伊達政宗は戦国時代末期の風雲児である。

 父親の輝宗から家督を譲られたのが若年の十八歳、奥州の片田舎の米沢から他領を侵略することわずか五年、天正十七年の頃までに会津四郡、仙道七郡を平定し、出羽の国にまで兵馬を進めている。

 強国の芦名家を攻め滅ぼして本城を会津の地に移し、二十三歳の政宗は百万石を領するまでの戦国大名にのし上がったのである。
 
 政宗の戦歴を一々書いては果てしがないので詳述しないが、彼はたぐい稀ないくさ上手であり、政略的なセンスも抜群であり、運もことのほか強い。天運・強運に恵まれた政宗はまさしく英雄であった。
 外交政策などは若年であるにも関わらず実にしたたかで老練で、秀吉のご機嫌を取りながらも関東の北条家に通謀したりしている。
野心旺盛な政宗は羽柴家・北条家のどちらに転んでもよいように二股をかける一方、その合い間を縫うようにして近隣の諸豪族をかたっぱしに征服している。豊臣家に帰服を誓う諸豪族らも同様にことごとく征伐しているのだから恐れ入る。
 政宗は秀吉と親交のある前田利家、徳川家康、浅野長政などの有力者にどしどしと贈り物を送り、彼らと親しく音信を結んで取り入るという老練ぶりである。万が一を考えて、せっせと種をまいていたのだ。
後年、秀吉が北条家征伐を断行して小田原城を重囲した際に、その参陣に遅れた政宗は辛くも秀吉に許されて首がつながったのであるが、秀吉の太っ腹、大度量もそうだが、以前にまいておいた種が生きたともいえる。
政宗が遅参ゆえの死罪を免れたのは、政宗を弁護してくれた武将たちのおかげであり、徳川家康も随分と骨を折って政宗のことをとりなしている。
 家康は家康で、後年のためにせっせと種をまいていたわけだ。


ところで、政宗は隻眼であったと云われ、彼は独眼竜で有名である。独眼竜という名は、古代中国の五胡十六国の時代、後唐の創業者である李克用のあだ名にちなんでつけられたようである。
 李克用は隻眼の弓の名手で、後年になって李克用がめきめきと頭角を現し、世間に広く知れ渡るようになると独眼竜と呼ばれるようになったという。
 
 政宗は幼少の頃に疱瘡を患い、その膿が眼に入った為に隻眼になったと伝わっている。

 ドラマの始まる前に政宗の親族相克が紹介され、父親を見殺し、弟を謀殺し、母親からは命を狙われたと放映されていたが、伊達政宗公の伝記に明るい方々であれば実に不満の残る紹介のされ方であったに違いない。
 弟の謀殺については伊達家内部の複雑な事情があり、母親の実家の最上家との確執も絡んでおり、母親の政宗毒殺未遂説などは決定的な傍証に基づいた説ではないのだ。父親の見殺しにいたっては見当違いもはなはだしい。伊達成実の成実日記、明良洪範、その他の史料によれば政宗は父親を棄て殺しにせざるを得ない厳しい状況下に追い込まれたのであり、個人よりも「家」を重視する当時の風潮を想えば伊達家当主の政宗の判断は断腸の思いの決断であったろう。
 詳細は長くなるので詳しい経緯は別の機会に詳述したい。


 ドラマでは政宗と兼続の会見の様子が放映されたが、筆者は子供の頃から松田優作の大ファンで、今の現在もそうなのであるが、優作さんの息子である政宗役の松田龍平さんの俳優としての成長ぶりに感心し、「おやじに似てきたなぁ。」と感嘆したこと以外に何ら見るべきものがなかったのが残念であったが、政宗と兼続に関する有名な逸話があるのでご紹介する。

 これはかなり後年の出来事。
 伏見城に諸候が集まって参会している席上で、政宗が当時珍しい小判を取り出して見せてまわった。
 列席の諸候らが珍しがって政宗のところに集まりはじめたのだが、兼続は末席にあって全然興味がない様子で素知らぬ顔をしていた。
 政宗がそれに気づき、兼続の元まで来て、
「これが珍しい小判でござる。」と言って兼続にそれを手渡そうとすると、
兼続はさっと扇子を取り出して広げ、小判をその扇子の上に受けてぽんぽんと羽根をつくようにして表裏を見ていた。
「手に取って御覧あれ、遠慮は無用にござる。」と政宗が言うと、兼続は静かな口調で、
「上杉謙信公の時から先陣を指揮して采配をふるった手に、このような卑しき物をさわって取れば、この尊き手がうす汚れ申すゆえ、平にご容赦。」と言いながら、政宗にぽんと投げ返したという。

 兼続は上杉家の政治・外交・軍事のすべてを管掌していたのだ。民政手腕も抜群の才子だったのだから金子を手にしなかったはずがない。

 これは政宗に対するつらあてであったろう。ようするに政宗のことが気に入らないのである。
 
 政宗は英邁な横着者だ。実直で威厳を重んじる兼続にとって政宗は日頃から虫の好かない人物であったのだろう。
 
著者HP http://7daiyamonde.blog60.fc2.com/
メールアドレス hokenpuro@yahoo.co.jp 
 

テーマ:歴史小説 - ジャンル:小説・文学

【2009/07/14 23:36】 | 未分類
不如帰 ~戦国武将の幻影~


Ⅰ<覇王編>~逆賊 織田信長を討て!~  Ⅱ<争覇編>~織田家簒奪!秀吉の野望~

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