スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告
王覇 信長の後継者 (豊臣政権の功罪 秀吉の家臣団)


秀吉は英雄中の英雄であるが、門閥の特性である主君を支える譜代の家臣団というものを持っていなかった。

織田信長は勇猛な尾張衆に支えられ、徳川家康は忠誠無私の三河衆を最も頼りにしていたのである。

その他の乱世の群雄たちも、優秀な家臣団に恵まれて、しかも実に強固な結束、家中の運命共同体的な団結力に支えられていたからこそ、その支配する領国は安定し、五里霧中の戦国乱離の世を生き抜くことができたのだ。


 また、譜代の家臣団というものは、長い年月を経過しながら次第に形成されるものであり、その時々の都合や気運や時運などで、まるでテマエミソのように簡単に出来上がるものではない。

古来からの血縁関係、地縁関係などから次第に協力関係が形成されて、それが強固な団結力となって主君と仰ぐ統治者を支えていたのである。


 
 出自のあやしい、門閥外の秀吉には譜代の家臣団などあろうはずもなく、したがって、秀吉は早急に、しかも短期間のうちに家臣団を編成しなければならない運命にあった。

その結果、非常に脆弱な間に合わせの感を否めない家臣団が形成されて、まるで即席の寄せ集め集団のようにならざるを得ない様相を呈することになったのである。


これは、秀吉が取り立てた数多くの武将たちの家臣団にもいえることである。

加藤清正、福島正則、加藤嘉明、山内一豊、中村一氏、加藤光泰、小西行長、石田三成、数え上げたらきりがないぐらいにまだまだ大勢いるのだが、彼らはわずか数千石の身上から、いきなり数十万石の大名になっているのだ。

彼らは秀吉から拝領した領国に赴き、その地で地縁・血縁で結ばれている中小豪族らの協力を得て家臣団を編成することになるのであるが、
しかし元々が地縁・血縁で結ばれているわけではないのだから、当主と家臣団との信頼関係は非常に希薄で脆弱なのだ。


また、彼らは大量に人員をかき集め、膨大にふくれ上がった領国経営の指揮・命令系統を早急に形成する必要性に迫られたから、
必然的に、信頼関係のある今までの部下たちの社会的な地位を引き上げて、重要な要所・要職を任せることになった。


その結果、にわか家老、にわか奉行、にわか目付、にわか物頭が続出することになったのだ。


つまり、元々が小者を五・六人ぐらいしか使っていなかった者を老臣にしたり、家老にしたり、
もともと士分の家来のいない者などは、中間や小者などを武士の身分にして、重臣にしたり、奉行にしたり、目付にしたりしたのだ。

これは、もちつけない権力をふるう者たちを続出させることになったのだから、言語道断な仕業が次々と続発することになった。


以前の章で書いた九州地方での一揆、後年の奥州地方で発生する一揆にしても、もとはと言えば、このもちつけない権力をふるった者たちの言語道断な横暴が原因で発生したといってよいのである。

一揆の原因に関する諸史料によれば、にわか奉行、にわか目付どもが部下を率いて農家に押し入って米穀を奪ったり、
百姓の男女をかすめ取ってきて下女・下人にしたり、身分のある旧臣の娘をさらって妻にしたり妾にしたりと、言語道断の乱暴狼藉の数々が記録されているのだ。


 ここで視点を変えて考察するが、

 秀吉に取り潰しの憂き目にあった大名家が多々あるが、しかし彼らのほとんどは、別に食うに困ることはないのである。元々が先祖伝来の領地を持っており、帰農するか、または他の主家を探し求めて仕えれば武士の身分は維持できるのである。

大名家が滅んで変わったことといえば、以前は知行主だったから納税の義務はなかったが、しかし今は単なる地主だから納税の義務がある。

ここに、にわか奉行・にわか目付らがやってきて納税の交渉となるのだが、しかし以前、要職を歴任したことのある旧臣たちにしてみれば、
どうみても役職(奉行・目付)のわりには能力が稚拙でヘタクソであるし、虎の威を借るの典型で態度がデカイ、無礼・非礼であったりするし、身分のわりには礼儀知らずでツケツケとものは言うしで、
これでは、身分ある旧臣であった者たちからすればおもしろかろうはずがない。

そこに先ほどのような言語道断の狼藉の数々とあっては、これでは一揆が発生しても不思議でもなんでもないのである。


 また、検地も一揆続発の原因だ。

 秀吉は占領政策として必ず検地を励行したのであるが、
農家には隠し田といって、これがあるから領主の苛斂誅求、横暴な年貢の取り立てなどにも耐えることができたのであるが、この厳密な測量方法によって隠し田を失う可能性があるのだから、騒がないほうがおかしいのだ。



【2015/08/16 13:42】 | 未分類 | コメント(0)
<<王覇 信長の後継者 (秀吉の遺産 関ヶ原役と家臣団) | ホーム | 王覇 信長の後継者 (乱世の英雄と天皇家の野望)>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

不如帰 ~戦国武将の幻影~


Ⅰ<覇王編>~逆賊 織田信長を討て!~  Ⅱ<争覇編>~織田家簒奪!秀吉の野望~

不如帰 戦国人物伝


美容室・ヘアサロン・ネイルサロン専門税理士

ランキングに参加しています。。。バナーをクリックして頂けると励みになります!

お気に入り

  • 紫電改を伝えたい!あいなんからの祈り
  • 日本百名城の旅
  • ひこばえ
  • ghost mail
  • 芸能エンタメ タレント最新ニュース&ランキング
  • 怖い話します
  • おんぞーし ノブ様
  • ☆オリジナルの高校数学の問題を掲載していきます☆
  • 嘘八百のこの世界
  • KEEP CALM AND WARBLE ON
  • 国時代を追いかけて日本の歴史つまみ食い紀行
  • 戦国&幕末 セレクト日本史
  • 心のうた|みよ@こたつむりが詠む詩集
  • 天満のイラスト日記!!
  • 施設内虐待(高齢者虐待)と戦う
  • にゃん吉倶楽部
  • 龍好き画伯の妻
  • 穴掘って吠えるでござる
  • えくぼママの喜怒哀楽三昧♪
  • 愛犬ジュジュのときどき後ろ前!?
  • 道東からのフォト
  • 花の店みちくさ
  • すずめ四季
  • 猫ろころころ
  • 極小ヨーキーの子犬がやってきた!
  • 木工と個別課題の部屋
  • 残された石垣を見つけたい
  • のんびり ゆったり 自遊気儘
  • 鼻毛虎日記
  • 別府葉子公式ブログ ~葉子通信
  • ノーベル賞候補犬 サンちゃん
  • 下町ESPRIT
  • 戦闘SLGプレイ日記
  • 東京ぶらぶらり
  • 千葉県 市川市 小岩 茶道具 古美術 絵画  買取 あんてぃっく壱
  • にゃおそふとプライベート
  • うづらのたまご
  • 青の傭兵
  • 小田原で木彫
  • 花のように
  • ビーチサイドの人魚姫
  • 花筐~花がたみ
  • デジカメ人
  • ビールは命の泉です。
  • アダルトチルドレンのまま楽に生きる
  • 全日本丸顔協会
  • ぷりしら商店の雑貨達
  • 愚行の日々を
  • アメリカ観光おすすめスポットまとめ
  • 旅レポート
    ブログランキング

    不如帰 戦国武将の幻影

    武将が騒がしくて、音がうるさい場合はサウンドを(Sound ON)をクリックしてください。SoundがOFFになります。

    (1)サムライに斬られないように注意しながら、かがり火を2回クリックして炎を青くすべし。 (2)左右の炎を2つとも青くすべし。 (3)その状態でサムライに斬られるべし。 (4)カーソルが斬られる瞬間、クリックすべし。 (5)タイミングが合えば、システムが起動する。

    最新記事

    月別アーカイブ

    カウンター

    ブログランキング

    blogram投票ボタン
    プロフィール

    不如帰の幻影

    Author:不如帰の幻影

  • ☆☆著者HPへアクセス・保険☆☆
  • ☆☆著者HPへアクセス・起業☆☆

  • 最新トラックバック

    カテゴリ

    RSSリンクの表示

    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    QRコード

    QRコード

    検索フォーム

    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。