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秀吉の関東征伐 風魔党の暗中飛躍 北条家戦国興亡記 5

 さて、小田原城に籠城する北条方は全くの孤立無援となり、その将兵らは青息吐息の状態と成り果ててしまったのであるが、
しかし、北条家は一事が万事、全く手をこまねいて何もしなかったというわけではない。

諸史料によれば「離間の計」、つまり、流言による内部分裂を誘うという策略を用いている。

この謀略は侮れない。

古来より勇名をとどろかせた古今東西の英雄たち、いや、いや、現代社会の政治家や企業のトップ集団までもが、必ずといっていいほどに決まってこの計略によって九死に一生の窮地から生きながらえて、そして、難なく敵対する諸勢力をことごとく滅ぼしている。
以前に書いたことがあるが、戦国時代においては毛利元就の権謀術数は達人の域を極めており、特に離間の策略はひじょうに卓抜な練れ者であった。思い出して頂きたい。

 北条家には有名な「風魔党」という諜報に優れる部隊もいたわけで、このような北条家存亡の緊急事態に使わないということはないのである。

 風魔党というのは、史料の北条五代記、新編武蔵風土記稿などに詳しいのであるが、しかし、史料の信憑性に疑わしい点が多々あり、その実態についてはよく分かっていないのが実情である。
 
 風魔党は、足柄山の麓の風間谷付近(現在の小田原市風祭のあたり)を本拠とし、後北条家の創始者である伊勢新九朗長氏(北条早雲公)を影ながら支援し、その後の北条五代の繁栄を下支えし続けた一党であるという。

 風魔といえば、伊賀や甲賀と同じような忍者というイメージがあるが、しかしどちらかというと、秀吉の大出世を当初から支え続けた美濃の蜂須賀党(小六で有名。蜂須賀正勝)に近いのかもしれない。

風魔党は、希望にあふれ勇躍する徒手空拳の伊勢新九朗長氏を影に日向に助勢し続けて大なる功績を残しており、
後年は1546年(天文15年)の川越夜戦や、1580年(天正8年)の黄瀬川の合戦などで戦功を上げている。

 もっとも、風魔や伊賀も甲賀も蜂須賀も、元々は氏素性の分からない山賊のような集団であり、強盗・暗殺・縷言・諜報・略奪暴行などを生業としており、乱世においてはひじょうに重宝がられる存在であったが、
動乱の時代が終息に向かいつつある過程において、蜂須賀は大名になり、伊賀・甲賀は大名の家臣となっていくのであるが、
しかし、風魔党は後北条家のみを善とし、江戸時代の頃には以前の状態に逆戻りして盗賊になったと云われている(異説あり。確証はない)。

 さて、豊臣勢は関東で長期に渡る攻城戦を展開中であり、京都・大阪などの上方の情勢や西国に関する情報は不明瞭で曖昧だったはずなのだから、ここは風魔党を使って流言・飛語を流行らせる絶好の好機であったろう。

様々な史料や諸説を検証するに、徳川家康と織田信雄が叛旗して秀吉を暗殺するという流言がまことに多い。

これは、小牧・長久手の戦いからそんなに間がないので当然ともいえるが、しかし、豊臣家の首脳陣内部ではかなり深刻な時期もあったようであり、
石田三成は当初から家康を警戒し、自ら出馬して小田原に向かう秀吉を強く諌めている文献も散見する。

 しかし、秀吉はおそらく高笑いして、うわさ話と軽くあしらって聞き流していたことであろう。

 織田信雄は別として、家康はそんな狭量の人物ではないのである。
秀吉はそれを十分すぎるほどに分かっていたであろうし、織田信雄にしても、いくらなんでもそんなバカげたことをしでかしてしまうほどのアホウな人物ではないし、
だいいち、いくら戦国乱離の時代だからといって、暗殺などという手法を使ったことが世間に広く知れ渡ってしまったら誰からも相手にされなくなってしまうのがこの当時の風潮なのである。
 
暗殺は当時、タブー視されていたし、武士道はこの時代には確立されていないが、しかし、「武士の恥」とする通念はあったのである。

 余談になるが、昔から斎藤道三・松永久秀の評判が悪いのは、このためだ。

 謀反した明智光秀の元に武将たちが集まらなかったのも、これが大きな要因になっている。


また、 「坂東武士は、主(あるじ)の上に主(あるじ)あるを知らず」というが、しかしこれは坂東武士に限ったことではない。

主(あるじ)の上に主(あるじ)あるを知ったら、封建制度は成立しないのである。

幕末になって、多くの人々が「主(あるじ)の上に主(あるじ)ある」を知り、つまり、将軍家の上に天皇あり、を認識しだしたので、
封建制度は崩壊して幕府は滅亡したのである(異説あり)。



【2015/11/20 16:04】 | 未分類 | コメント(0)
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